映画紹介・スタッフ


学校の風景かつて学校で夢をつぶされた彼らが、
再びその夢を語ることができた場所・・・
それは〈学校〉だった―

夜間定時制高校―
そこはいま働く若者たちの学びの場、そして小・中学校で不登校、
高校を中退した若者たちの再出発の場となっています。

映画の舞台は、1学年1クラス、全校生徒120人足らずの
埼玉県立浦和商業高校定時制のあるクラス。
派手なメイクで身を固め教師に暴言を吐く生徒、
家庭内暴力が原因で登校できなくなった生徒、

明るい笑顔が魅力のある生徒は自傷行為を繰り返し・・・
彼らのやわらかな心は、家庭や社会の歪みに傷ついていました。
そんな若者たちが、大家族のような〈学校=居場所〉の中で
悩み、ぶつかり、支えあい過ごした日々と、その先に見えた希望。

2002年の入学から2006年の卒業までの4年間、
そしてその後へと、生徒一人ひとりに寄り添った貴重な映像が、
テレビ放映を経て、ここにドキュメンタリー映画として誕生しました。

人との絆が、人を育てる。
いまを悩み、懸命に生きるすべての人へ、この作品を捧げます。

定時制とは?

学年表札
戦後の混乱から復興に向けて社会が歩みだした昭和二十三年、「すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならない」(新憲法第26条、教育基本法3条/当時)という教育の機会均等の精神に基づき、様々な理由で全日制の高等学校に進めない青少年に対し、高等学校の教育を受ける機会を与えるために誕生した定時制通信制課程。

近年では、不登校生徒の増加や不況などからも入学希望者が増加する一方で、急速に進む少子高齢化はじめ、さまざまな社会環境や産業構造の変化により、そのニーズも多様化しているとし、単位制等への統廃合が進められ、縮小傾向にあります。

(映画の舞台、浦和商業定時制課程も2008年3月に閉校となりました。)

スタッフ・人物紹介

太田直子さん
【太田直子】
〈プロフィール〉
1964年生まれ。東京都出身。
高校非常勤講師、書籍編集などの仕事を経て映像の仕事に携わる。
2002年4月から2008年3月まで浦和商業高校定時制の撮影に通い、
この映像をもとに2007 年夏日本テレビ『テージセー~1461日の記憶~』
を演出した。
平野和弘先生
【平野和弘】
〈プロフィール〉
1960年生まれ。埼玉県出身。埼玉県立高校の体育教師。
1993年から2007年まで14年間にわたり、
浦和商業高校定時制課程につとめ、現在は同校の全日制に勤務。
浦商定時制卒業生が中心となって2007年に結成し、いまも活動が続く
太鼓集団「響」の顧問。

〈スタッフ一覧〉

演出 撮影 編集:太田直子
プロデューサー :田野稔
撮影:家塚信 大野夏郎
録音:高木創(東京テレビセンター)
音楽効果:合田享生
ナレーション:太田直子

<ご協力いただいた方々>

埼玉県立浦和商業高校定時制課程
卒業生 先生 保護者 関係者のみなさま

日本テレビNNNドキュメント
智片健二 日笠昭彦 佐藤幸一 小野裕子

鈴木正義 仲宗根千尋 川井田博幸 猿田ゆう

映像協力:日本テレビ報道局「テージセー~1461日の記憶~」
製作著作:グループ現代

受賞歴

◎ 平成22年度 文化庁映画賞   <文化記録映画優秀賞>
◎ 2010年度 日本映画ペンクラブ <文化映画部門 第1位>
◎ 第35回 日本カトリック映画賞
◎ 2010年 第84回キネマ旬報ベスト・テン <文化映画 第2位>
◎ 第28回 日本映画復興賞 <日本映画復興 奨励賞>
◎ 第16回 平和・協同ジャーナリスト基金賞 <荒井なみ子賞>
◎ あいち国際女性映画祭 <愛知県興行協会賞>
◎The 14th International Women’s Film Festival in Seoul Award <GS Caltex Award>
  (第14回ソウル国際女性映画祭 <GSカルテックス賞>)

映画「月あかりの下で」タイトル

現代社会を懸命に生きる、全ての人へ